京都要庵歳時記

京都要庵歳時記「秋のビックイベント 国宝青不動明王御開帳」（３）

不動明王は、さまざまな災難や心を悩ませ惑わせるものに、険しい怒りの表情と揺るぎない心（不動心）で敢然と立ち向かい、悪行や煩悩を減らし、魔障を払い、私たちの煩悩を焼き尽くし、正しい道へと導きます。女将が言いました。「正しい道って？国の宝って？宝とは正しい道を求める心。この心を持ってる人こそ、社会にとってなくてはならない国の宝。宝とは、道心なり」・・・。
さすが、要庵西富家の女将は言うことが違いますね～。女将は、主人とは青蓮院に行かず、娘を連れて行ってきました。青不動明王の前で、熱心かつ真剣に祈っていたと娘が教えてくれました。主人は神社仏閣でお祈りする時、ついつい多くのことを願いますが、女将は青不動明王の前では「二つしか願ったらいけない」と言ってました。女将はなにを二つ祈っていたのでしょうか？
今回、青蓮院さんの国宝青不動明王を紹介しましたが、ここは庭も素晴らしく、庭の見学をするだけでも値うちはあります。これから紅葉シーズンが始まりますが、さぞかし美しい紅葉が見られると思います。毎年、夜のライトアップもされています。主人と女将がお勧めするお庭です。今回の国宝の御開帳は、青蓮院の創建以来の試みの歴史的なイベントで、１２月２０日まで行われています。ぜひ、伺ってください。まずは、主人も伺い祈ってきます。
（10月26日　要庵　主人書）

京都要庵歳時記「秋のビッグイベント 国宝青不動明王御開帳」（２）

今回、女将が声を大にして言っているのにはわけがあります。青蓮院の国宝「青不動」が、１１４４年の創建以来初めて御開帳されるからです。あまりの事の大きさに驚きます・・・・。「青不動」は日本三大不動画のひとつとして、極めて強い力によって平安時代から現在にまで篤く信仰されてきました。
「不動明王」は、宇宙のすべてを司る大日如来の使者として登場し、やがて衆生を救うために怒りの姿で現れました。平成２１年現在、時代は政治も経済も混迷を極めています。道徳心も荒廃し、さまざまな事件が後を絶ちません。この混迷の時代に青不動の強いお力により、世の中を少しでも良い方向に、真に豊かな社会に導いていただきたいと考えて、御開帳されることに、、、、、、。
「青不動」は、国家の安泰や皇室の安寧を祈願することが目的で、絵仏師によって精魂込めて描かれた礼拝画像です。青蓮院の青不動明王は平安中期の気品に満ちた美意識が反映された優雅で華やかな画像で、我が国の仏教絵画の中でも、屈指の名品と言われ国宝にも選ばれているくらいです。当初は朝廷の中でお祀りして、皇室に信仰され、平安時代末に皇室と縁が深かった青蓮院に賜われたと伝えられています。
（10月23日　要庵　主人書）

京都要庵歳時記「秋のビッグイベント 国宝不動明王御開帳」（１）

毎年、秋の京都では美術館や博物館でビックイベントが行われています。日本の文化首都ならではですね。平成２１年の秋、女将がイチオシのおすすめビッグイベントは「国宝青不動明王御開帳」です。女将は京都観光協会から配付されるポスターと家庭画報に大きく紹介されたのを読んで、ぜひ、行ってみたいと言ってました。
そこで女将は、主人に「いっしょに見に行かない～！」と言ってきました。「俺は忙しい！」「忙しかったら、京都御所を１１周も走れないんとちがいますかぁ～！」「成人病を防ぐために走るんで、暇で走ってるんとちがう！」「よ～そんな屁理屈ばっかりゆ～てるねぇ！」「お前こそ、銀行行くゆ～てちょこちょこ抜け出してる～！」「よ～そんなことゆ～わ！」、、、犬も喰わぬ夫婦喧嘩になってしまいますね。
それで、女将は主人をほうっておいて、娘にコソコソと耳打ち、、、上手なこと言って（主人の予想では、多分、何かで釣ったんでしょう、、、。）」いっしょに国宝の青不動明王を見に行きました。週末の土曜日の午前中でしたが、予想外に空いていて混雑することもなくスイスイと、見ることができたよ、と言ってました。土曜日でも体育の日の３連休の一週間後で、谷間の土曜日で観光客も少なくラッキーでしたね。
（10月22日　要庵　主人書）

京都要庵歳時記「体育の日 ５時間走in京都御所」（3）

この大会はとてもアットホームで、何回か参加しているうちにだんだんと「この人、見かけたことのあるランナーやなぁ～」と、顔を覚えてくださるようになりました。事実、雨で中止と結婚披露宴で２年間、参加していなくて、この春に御所を走っている時に、偶然に出会った主催者の方が主人をおぼえておられたらしく、声をかけてくださりました。今年は何があっても参加しなければ！と、心に決めていました。
走る方は自分のペースで走れるので、試合のようにシンドクてツライことはないです。走るのが楽しいくらいですね。それ以上に楽しいのがエイドステーションです。メンバーの手作りで美味しい差し入れです。しかし、食べ過ぎたら走れなくなりますので、美味しい食べ物を我慢するのはいちばんツライです！さて、１０時に阿闍梨様関係の大集団の中をかきわけて、４６人の参加者が、スタートして行きます。
主人は当初、疲れが残っており身体も重かったので、４時間または１０周を走ることができればと思ってました。雲ひとつない快晴の天気の中で、少しづつ気分も良くなり、午後２時には１０周を終えましたので帰ろうかと考えましたが、主催者の方が「天気も良いので、もう１周オマケで走りましょう」と言われ「ハイ、がんばりますわ」と答えて、走りました。体育の日にほんとうに良い汗を流しました。
（10月21日　要庵　主人書）

京都要庵歳時記「体育の日 ５時間走in京都御所」（２）

梨木神社に設けられた受付に行きますと、僧侶や着物を着た数多くの人にお出会いしました。このような光景をみるのは初めてで「これは何事や？」と、思いました。近くの方に聞きますと「比叡山の僧侶で千日回峰をなしとげられ阿闍梨になられた報告を京都御所にされるための大切な行事です」と答えられました。これは京都にしかない行事ですので、詳しいことは下記のホームページをご覧ください。
さて「５時間走イン御所」は競技性ゼロで気楽な大会です。５時間走ではなく、５時間歩きの方もおられます。１周４キロの周回コースを走りますが、嫌になればいつでも休憩したり、止めることができます。用事で家に帰られるメンバーもおられます。今年は２４年目を迎える歴史的な大会ですが、主人とこの大会の出会いは、１０年ほど前、御所を走っていて、偶然に出会ったことに始まります。
その時、受付の方にお聞きしますと「毎年、体育の日に開催していて、参加費１０００円を支払えば誰でも参加出来るので機会があれば参加してください」と、教えてくださりました。それ以後、機会があれば必ず参加するようになりました。ゼッケンも付けないので、御所を散策されている方も気付かないと思います。主人も会の正規のメンバーではないので、知り合いもなく、いつも一人で走っています。（苦笑い）

●阿闍梨の詳しい事は
http://www.asahi.com/national/update/0918/OSK200909180037.html
（10月20日　要庵　主人書）

京都要庵歳時記「体育の日 ５時間走イン京都御所」（１）

１０月１２日の３連休最終日は体育の日で、京都は雲ひとつない快晴の天気でした。しかし、体育の日にスポーツの催事が開催されることは少なく、ほとんどは１１日に開催され最後の休みの日は家で休んでくださいと、主催者が考えていると思います。そのほんとうの体育の日に、主人が楽しみにしている行事「５時間走イン京都御所」があります。
京都御所１周４キロのコースを朝１０時から午後３時の５時間を、早く走っても、歩いてもオッケー、自分のペースに合わせて走ることが出来ます。ですから、競技性はゼロなので、気楽な大会です。昨年は主人の知人の草津温泉の名宿「つつじ亭」のご主人の宮崎さんの結婚式に招待され、軽井沢行きで参加できず、２年前は朝早くからキツイ雨が降り続き、大会は中止になりましたので、３年ぶりの参加になります。
主人は、朝のチェックアウトの仕事を早めに切り上げさせてもらい、後は女将に任せて、（苦笑い）いつものウェアに着替えて、競技ではないので、身体が冷えないように、暖かい格好をして走ります。走り終わってから自転車で１０分で自宅に帰れますので、着替えも持たずに京都御所まで来ました。朝の仕事がありますので、１０時のスタートにギリギリに間に合うように梨木神社に設けられた受付に行きました。
（10月19日　要庵　主人書）

京都要庵歳時記「体育の日 生祥区民体育祭」（2）

京都市内のほとんどの学区では、体育の日の前日に区民体育祭が開かれています。主人が学んだ生祥小学校は、現在京都市の出先機関や御池中学校や高倉小学校の第二教育施設になっています。生祥小学校はとても歴史があり、明治のはじめに地区の町民の寄付で建てられた学校で有名です。廊下や階段もとてもクラシックで雰囲気がありますね。
生祥地区体育祭は、写真でもおわかりのようにほんとうに、の～んびりとしていて、人も少ないです。「えっ！これが体育祭？」と、驚かれる方も多いかと思いますが、京都の町中の体育祭の中でも、規模がほんとうに小さいですね。体育振興会のメンバーが約５０名ほどおられますが、一般の参加者よりも体振メンバーの方が毎年、目立ってきて、出店もなく寂しく感じますね。（笑い）
主人が小・中学校時代は、種目得点の総合計で各町内の順位を競う対抗戦がありましたので、それはそれはすごかったですね！。盛り上がりが、、、喧嘩まではいきませんが、それくらいの迫力がありました。今では遠い昔の話しになりましたが、それでも規模が小さくても、運動会はあるほうがいいですね。体育の日の前日に行われるので主人と女将は要庵西富家のお客様のおもてなしで館内を走りまわっていますので、参加できないのが残念ですね。（笑）
（10月16日　要庵　主人書）

京都要庵歳時記「体育の日 生祥区民体育祭」（１）

１０月１２日は体育の日ですので、１０日の土曜日から１２日までの３日間は３連休になります。京都市内のほとんどの学区では１１日に学区の体育祭が開かれます。主人の母校、旧生祥小学校でもありました。実は、、、主人の母校、生祥保育園と生祥小学校は少子化のために廃校になりました。さみしい限りです。
生祥学区は主人が小学生のころは、、、、、、生祥に通うほとんどの子供の親はご商売をしておられました。それが、昭和、平成と時が進むとともに、廃業される店が増えて、家族構成も大家族から核家族になり、子供の数も減少し、成人した子供は結婚を機会に郊外に移り住み、まぁ～俗に言う「ドーナツ化」現象の典型的な学区になりました。そのため生祥小学校は廃校になり、やがて近隣の学校に統合されました。
しかし、バブルピーク時には京都でも一番の立地条件で環境も良い場所なので高価にもかかわらず土地が買われ、そこに建ったマンションに新しい住民が住み、子供も増え、統合された小学校も手狭になりました。生祥小学校は無くなりましたが、学区は今でも残っていますので、今でも区民体育祭が行われています。小学校の学校行事の運動会ではなく、地区の体育振興会の主催で、自治連合会の後援で運営されます。
（10月15日　要庵　主人書）

京都要庵歳時記「おかげさまで無事台風１８号が通過しました」（２）

台風１８号が８日の未明、京都を無事に通過して、落ち葉や雨の水滴が窓に付きましたが、おかげさまで何の問題もありませんでした。７日に宿泊されたお客様も「台風がほんとうに通過したのですか？まったく気にならず、良く眠れました！」と、言ってくださり、女将も主人も、ホットしました。８日のチェックアウトが終わり次第、皆で窓を磨いたり、庭の落ち穂拾いにかかります。
１０月１０日からは、体育の日の３連休が始まりますので、窓を磨いたり、落ち葉を拾って庭を綺麗にすることはMUSTです。手際良く丁寧に仕事をしていきます。夏場から初秋にかけて猛威をふるっていた蚊も、朝夕が涼しくなって来ましたので、だんだんと弱ってきて仕事もしやすいです。
仕事が終わってから、ニュースを見ますと、各地で大きな被害があったことが報道されています。住宅や商業施設、多くの建物が壊れています・・・。そこに住む人、商業施設に関わる人、復興を考えると、ほんとうに大変かと思います。おかげさまで要庵西富家が無事であったことを神様に感謝します。９日からの京都の天気は台風一過素晴らしい天気です。これから、秋本番です。
（10月14日　要庵　主人書）

京都要庵歳時記「おかげさまで無事台風１８号が通過しました」（１）

１０月７日の未明から台風１８号が四国、近畿地方に上陸し、京都には７日の深夜から８日の未明にかけて通過し、その後は東海、関東、夕方には東北地方を通過しました。ニュースを見られた方も多いかと思います。今年一番の大型台風でしたので、要庵西富家のお客様も何事もなく、無事に過ごされたことを京都より願います。
ニュース等ですでにご存じかと思いますが、京都は豪雨も強風も竜巻きもありませんでした。おかげさまで、お客様が寝ておられる間に台風１８号は京都を無事通過しました。やれやれです・・・。女将が言っていました・・・「おかげさまで京都は天災が少なく、台風がきても自然と避けてくれる、、、京都に平安の都を造ったのも、地理的な長所を見極めていたから、としても昔の人はすごいなぁ～」と・・・。
しかし、梅雨や秋雨前線とは違い、台風は台風で風も雨も普段よりとても強かったです。そのために要庵西富家の中庭の木々の葉も地面に落ちます。雨も窓に吹き付けられ、そのままにしていますと、どうしても水滴が残り、シミのようになり綺麗ではありません。そのために台風が通過した後、掃除をする必要があるのです。
（10月13日　要庵　主人書）