京都要庵歳時記「平成21年7月1日 祇園祭の始まり」(1) |
何と言っても1か月にわたる祇園祭の幕開けの日です。一般的に祇園祭と言えば、四条通りが歩行者天国になり、約60万人が訪れる7月16日の宵山や翌日の山鉾巡行が行われる17日を祇園祭と思われがちですが、地元京都では7月1日に催される『お千度の儀』から神事始めを迎えます。
7月1日、朝10時に稚児さんと禿さんを筆頭に長刀鉾保存会の方が八坂神社南楼門から境内に入り本殿を参拝して『お千度の儀』が始り、祇園祭のひと月が始まります。夜には函谷鉾や月鉾、岩戸山など15の山鉾町が吉符入りして『二階囃子』も始まり『コンコンチキチン・コンチキチン』の音色が祭りの風情を盛り上げます。
(7月2日 要庵 主人書)