京都要庵歳時記「二階の部屋にも庭を造る」伊達建具さん(1) |
京都は政治や経済の中心ではありませんし、東京と比べると人や車も少ないです。少ないから京都の静けさがあると考えられますが、でもいちばんには、緑の多さではないでしょうか。公園の規模は小さいのですが、公園には属さない約2000ほどの神社仏閣の敷地に植えられている木々の緑は、ちょっと自慢したいくらいです。この緑の豊かさが京都の素晴らしさのひとつではないかと思います。
神社仏閣の緑もそうですが、京都の町は東山、北山、西山と三方を山に囲まれ、北山は日本海の若狭湾まで続いています。人も動物も自然界から生まれ、緑からもその恩恵を十二分に得ています。緑を粗末に扱えば問題になるのは、主人が訴えるまでもありません。環境問題しかり、地球温暖化問題しかり、人や動物の種の異変問題しかり、すべては緑を粗末にしたために生じたことではないでしょうか?。
(5月19日 要庵 主人書)