主人と女将の旅 『春のシーズンを終えた旅』4 |
その八尾の町に、主人と女将の行きつけのお蕎麦屋さんがあります。諏訪町の『風庵』さんの乗山さんご夫妻です。乗山さんは『おはら風の盆』に関して熱い情熱を持っておられこのように語っておられます。
『二百十日の風が吹くと、坂の町八尾は哀調をおびた音色で満たされる。細い路地の向こうから聞こえる独特の節まわし。三味線、太鼓、鼓弓の音色。これほど静かに、そして熱く燃える祭りは類をみない。毎年9月1日から3日までの三日間、八尾はおわら一色に染まる・・・・・・。』しかし、乗山さんは現実として、この小さな八尾の町に風の盆の時は、数十万人の観光客が訪れ、町は想像を絶する混雑になる、、、、と言っておられました。
(6月13日 要庵 主人書)