京都要庵歳時記「平成20年 長月の玄関床飾り」(2) |
しかし、自分で築いた約束ごとに縛られるのは良くないので、絶えず水が流れるように、頭の中が新鮮な考えが浮かぶようにしなければ、、、といつも思っています。まあ〜話が横に行きましたが、日中はまだ暑いですが、午前や昼過ぎからは夏の暑さが過ぎ、爽やかな風が吹きはじめ、同じように掛軸も夏から初秋に変わり要庵の床の間もすっかり秋を感じさせてくれます。
月にうかぶ兎が餅つきをしている掛軸や観月の宴で月見を楽しんでいる掛軸等、やはり仲秋の名月からも月をイメージする掛軸を飾りますね。ところで不思議なもので、女将も一年前にどこの部屋にどの掛軸を掛けたか覚えていないのですが、床の間にお軸を掛けた時に、意外や意外、同じ部屋に同じお軸を掛けることが多くあります。まるで申し合わせのように・・・・・それは女将の頭に中に自分の定番を作ったからではないでしょうか。良い意味で、、。
(9月9日 要庵 主人書)