京都要庵歳時記「夏の風物詩 先斗町の床」舛之矢さん(2) |
友人夫婦数組で伺う時もあれば、今回のように数十年来の友人と一緒に伺う場合もあります。今回は男友達ばかりなので、女将には申し訳ありませんが、要庵で頑張って働いてもらい、友人と楽しいひと時を過ごします。夫婦どうしでしたら、綺麗どころを呼ぶこともないですが、今回は旧友7名なので、誰からも無く、「今日は舞妓ちゃんは?。芸妓さん?。」と声が聞こえてきます。
世話役の主人は「来た、来た、来た、、、。」と思い、お母さんの宣子さんに「今日は、どうなん〜〜。今からエエの〜〜。」と聞きますと、お母さんも私達のことを良く知っておられ、「そう言われると思い、皆さんのお気に入りを舞妓ちゃん、芸妓さんを呼んだります!!。」と。気温も暑かったので、汗をかいても良いように7人分の甚平を用意してくださり、皆で着替えて宴のはじまりです。このようなさりげない心配りも一流のお茶屋さんの証ですね。
(7月30日 要庵 主人拝)