
今回の学会のテーマは「日本の中の海外、天草の名宿・・・・」と書きましたが、「五足のくつ」のオーナーの山崎さんは、東シナ海の「夕日を愛でる」「海の幸を食らう」「風とともに過ごす」の三つをテーマにして、私たちをもてなして下さいました。懇親会の会場は白熱した会議から、修道院をイメージした建物の夕食会場へと、、、、沈みゆく夕日に感動しながらの夕食はまるでキリシタンの時代に戻ったかのような不思議な感覚にとらわれました。

このような洒落た空間は、旅人に旅を感じさせる心憎い演出だと思います。お料理も定番のもの、新しい試みのもの、いずれも食材が生かされ、主人がセレクトしたエルミタージやコルナス、シャトーヌフ・デ・パフなどコート・デ・ドーヌ地区のワインは濃くなかったか?と、心配していましたが、ビンテージもすべて、まろやかで優しく、とても評判が良く、またまた皆が声を合わせて「お料理もワインも美味しかった!!。」と、、、、。

おいしい料理とワインで皆がイイ気分で研究会の再開です。このような時にこそ、遠慮して口の重たいメンバーが積極的に意見を言ってくれることは、世話役もうれしいことです。午前零時が過ぎ、最後にひとりづつ、宿づくりの意見を言って閉会です。オブザーバーとして出席した娘に、アドバイザーの柏井さんから「せっかく参加されたのだから意見を、、、、。」と言われ、主人も女将もドキドキしましたが、理路整然と話す娘の姿を見て(親ばかですねぇ、、、、、!)うれしくなりました。
(2月29日 要庵 主人書)