京都要庵歳時記 『節分祭・・・壬生寺』(3) |
「どんと焼き」は、門松、しめ飾り、書き初め、などを神社で焼いて年神(としがみ)さまを送る行事です。現在、京都では節分に行われることが多く、炎や煙に乗って年神さまが天へ帰っていくと信じられています。「どんと焼きの火にあたると若返る」とか「どんと焼きの火で焼いた餅を食べると一年間病気にならない」とか「燃えさしを家の天井(てんじょう)に吊るしておくと火事にならない」など、さまざまな言い伝えがあります。
壬生寺だけでも、このように節分には色々な歳時があります。千本釈迦堂では節分祭がおかめ祭と言われるように、おかめ姿の豆まきがあります。吉田神社では赤・黄・青の三匹の鬼を四つ目の仮面をつけた方相氏が追いかけ、吉田神社境内の一隅に追い詰め、勅使役の上卿が止めの三本の矢を放ち、鬼を退散させる、伝統的な行事があります。この行事もTVでよくご覧になっていると思います。
(2月7日 要庵 主人書)