京都要庵歳時記 『要庵 お正月のしつらいの準備・・・炭俵』(4) |
炭は、空気の清浄や、水のろ過をはじめ万能の役目をしてくれます。「清め」と炭から「凛」としたものを感じるからです。炭を俵のように積み上げるのは「力を合わして」を意味します。炭俵作りは、3年ぐらい前は、年末の30日頃に作ったことがありましたが、それは、せわしないので嫌気がさしてきまして、焦って作り出来が良くなかった時がありました。
それで、毎年12月になれば出来る限り早く作ろうと思いますが、やはり師走恒例の大掃除が終わってからになりますので、12月20日過ぎになります。炭俵は以前は一人で作っていましたが、炭を俵のように積んでいく時に、炭がころげ落ちたりして作るのに苦心しましたので、最近では二人で作るようにしています。早くて綺麗に出来上がり、手伝ってくれる社員さんもコツを覚えて、主人と二人で「あ、うん!」の呼吸で作れるようになりました。
(12月24日 要庵 主人書)