京都要庵歳時記 『平成19年霜月 玄関のしつらい/乙女椿』(2) |
萩の手入れが終われば、つぎはススキです。「このススキ、玄関に何ヶ月飾っているの!!!」と、言われるくらい飾っていますが、日増しに風格がついてきて、新しい穂も出てきて、片付けるのはモッタイナイと思い、もう少し残すことにしました。そのためには、一本づつススキの葉先をカットします。これで、本当に見違えるようにススキがイキイキとします。
夏には、若々しいこのススキも、霜月になりますと緑色から、枯れた色に変わってきます。この枯れたなんとも言えない色に侘びとさびがあって良い塩梅になります。主人は好きですが、さすがに師走になれば来年のために、茎の根元から切り、来年の成長を楽しみに待ちます。
(11月21日 要庵 主人書)