京都要庵歳時記 『虫払会 真如堂』(1) |
実は、一般公開するのは理由がありまして、真如堂の寺宝の文書や絵画のカビるのを防ぐためです。今年は普段、目にすることが出来ない重要文化財『真如堂縁起』の写本や江戸時代初期の画家狩野山雪の『寒山拾得』、修復から戻ったばかりの『三十六河仙屏風』などの特別公開を含めた約200点が公開されました。
約200点余り観賞するのも大変ですが、主人はお寺の関係者が、それ以外にも、蒸し暑い中で宝蔵庫から掛軸や文書、仏具を運び出し。保存状態を確認しながら本堂にいっぱいに並べる作業は、本当に大変かと想像するだけで、もらい汗をかきます。本当に関係者のご苦労が身にしみて伝わります。
(7月26日 要庵 主人書)