京都要庵歳時記 『京都の方除の大社 城南宮』(1) |
TVでもご覧になってイメ−ジが分ると思いますが、簡単に説明しますと、平安貴族の装束を纏った男女の歌人がせせらぎのほとりに座りますと、せせらぎの川上から童子が鴛鴦(おしどり)の姿をかたどった『羽しょう』の背に朱塗りの盃をのせて流します。
歌人は『羽しょう』が流れて来るまでに、和歌を詠み短冊に書き、そして盃を取上げてお酒をいただきます。川上からせせらぎが曲がり下る水が流れる曲水の宴の間には、静々と白拍子の舞が披露され、より一層、趣が出て平安の時代に戻ったような雰囲気になります。平安時代の貴族の優雅な遊びを現代に再現しました。京都ならではの歳時です。
(6月13日 要庵 主人書)