主人と女将の旅 『ちょっと素敵な小さな旅 ほろ酔い散策』サントリ−山崎蒸留所(1) |
善は急げ!!。それでは娘も一緒に行きたい!!と話が決まり、阪急電車に乗り、大山崎駅で降り、歩いて10分ほどで到着します。京都人はこの地はよく知っていますが、その昔、『水生野(みなせ)』と呼ばれ、水が生きている野と言われるくらいの名水の地です。平安時代の万葉人が清流を歌に詠んだり、別荘を建てて狩りや詩歌管弦に興じた山紫水明の地です。
戦国時代には、羽柴秀吉と明智光秀はこの大山崎で天下分け目の戦いを行い、千利休は茶室をかまえて名水で茶を点てました。山崎蒸留所の建物は、このように歴史と自然とが結び付き、更に桂川、宇治川、木津川の3つの川が合流して出来る水温の差によって霧も発生し、ウイスキ−の故郷、スコットランドの温湿な気候によく似ているところを国産ウイスキ−誕生に夢を求めるサントリ−創業者鳥井信次郎氏によってウイスキ−つくりの理想郷として見出されました。
(2月20日 要庵 主人書)