京都要庵歳時記 『平成26年師走恒例 要庵師走歳時記 やれやれ炭俵作り』 3 |
年々炭の品質が
年々、炭俵を作る炭の形が悪くなってきました…(なぜでしょうか?)。
欠けている炭がとても多い中で、形の良い炭を選ぶのは一苦労します。
数年前までは全て主人が一人で作っていましたが、一人ではとても手間が
かかって作りにくいので、最近は叔母との2人の共同作業で作ります。
主人と二人で「あ、、ん、、!!。」の呼吸で作れるようになりました。
作り始めて15年
俵にした場合に崩れないように、3つ、その上に2つ、一番上に1つと
炭を置き俵にして、一番下から糸ひもで仮留めして俵にします。
その上に和紙をのせ、紅白の水引でくくり完成です。叔母とのコンビは
とてもスム-ズに作れ形も良いです。
炭俵を作り始めて、もう~何年経つのですかね~~(15年くらいかな~)。
当初はどんくさい炭俵でしたが、年々良くなってきました。
炭は『清める』」『凛とした』意味合いもありますので、数寄屋の部屋に
とても合います。
床の間に置く瞬間
『ようやく炭俵が出来上がりました!!!。』大切に、大切に要庵西富家
の若いスタッフがお盆に載せて各部屋に運び、叔母と主人が床の間に
飾っていきます。この瞬間は『心が凛!!!。』となりますね。
1年間、床の間に置いていた炭はやはり変色します。清浄効果はあったの
ですね?。要庵西冨家では2種類の炭俵を作っており、床の間とお手洗いに
置いている炭です。
炭俵=禅??
日本のお客様だけでなく、海外からのゲストからも『禅』・・・とも言われ
主人も嬉しく思います。
あと1週間で今年も終わり、平成27年・2015年を迎えようとしますが、
新年を迎えたから急に良い年になるほど世の中は甘くない。
しかし、どうか主人が平成26年師走に書きました『笑門来福』とともに
『良縁招福』『無事』の願いが要庵西冨家のお客様に叶うよう心より願います。
やれやれ、やっと出来ました~~!!(笑い)。
(平成26年12月24日 要庵西冨家 主人書)