『要庵西富家 師走恒例歳時記 今年もこの時が来ました 年末・庭の手入れ』 久保造園さん3 |
屋根から落ちれば大変!!!
主人は以前から玄関の紅葉と樫の木は要庵の門を覆うようにしたいので、
これは念願で、そのためにず~~と切らずにしていますが、ここも中庭と
同じように10年が過ぎました・・・。
ようやく10年以上の年月で、門を覆うように主人好みになってきています
(現在進行形です。)樫の木も2階の高さを越え立派に育っています。
春に向けて木と木の間を今回は今まで以上に鋤いてもらい、
冬は枯れ始めた紅葉を若い職人さんがスイスイと木を登り一枚づつ葉を取ります。
さすがにこの作業は主人もスタッフも出来ず、プロに任せます。
値打ちがありますね!!!。
『京都らしい庭』とは?
京都はどうしても都会であり、自然が少ないですが、昔からの人の知恵で、
ちょっとした小さな所にも坪庭をつくり、空間的な広がりと、心が和むように
しつらえます。そして主人や女将の手や久保造園の職人さんの知恵も借りて、
京都らしい庭にして行きます。『京都らしい庭』・・・・って何でしょう?。
それは、、、、 主人は粋さ、小さくても広がりを感じる庭ではないでしょうか。
もう少し具体的に言えば木々の枝が細く可憐さです。
禅問答と精進
主人は『庭』は『生きる建築』と主人は考えています。
それほど庭造りには奥が深いですし、庭造りは一生勉強です。その勉強も
具体的には要庵西冨家の庭の現場で学んだり、感性が閃くことが多いです。
毎日、庭を眺めながら『何が足らない・何が余分か?、更にもっと良い塩梅に
するにはどうしたらよいか?。』まるで禅問答にように問いかけます。
遠慮は禁物です。
そして人と同じで丁寧に愛情を込めて育てれば、庭も更に美しく品が良くなります。
これからも要庵のお客様が喜んでくださる庭作りに精進します。
・・・・それと、主人が思ったことは遠慮なく言うことも大切です。久保造園さんも
造園さんの専門知識でアドバイスされますが、要庵西冨家の庭なので、自分の
感性がとても重要になります。思い切ってドンドンと自分の主張すること、
もし、遠慮すれば自分好みの庭は出来ないですね(笑い・・・喧嘩とは違います。)
(平成26年 12月18日 要庵西冨家 主人書)