京都要庵歳時記 『Flower Arange in MATUKAZE sui |
再び竹半竹店さん
2年前は1から作りましたので、工務店や竹を設けてくださる竹半さんに説明して。
主人の考えを納得してもらわなければならないですが、3年目を向かえたは今では
青竹が普通の竹になって再び青竹に差し替える時も、少し改良し寸法も把握出来て
いるので、非常にスム-ズに取り換えが出来ます。12月中旬になり京都の紅葉も
すかっり落葉しますが、南天や師走の旬の花を、女将と主人で松風の部屋に大胆に
飾ります。大胆に飾る理由はもちろんあります。
大胆に、大胆に、
客室内では中々、このような活け方が出来ませんね。もちろんお客様も新鮮で
大胆な発想で喜んでくださります。この松風の部屋は主人の拘り・思い入れが
深い部屋で、デザインコンシャスが多く入っています。例えば、部屋に座間を
作り、ル・コルビジェデザインのCassina・LC3に座りながら数寄屋の
空間で寛ぎ、本を読んでくださればうれしく思います。
idea
本間からは外に活けられた旬の生け花を楽しんで要庵西冨家のひと時を過ごして
いただく、限られた空間だからこそ、色々なアイデアが生まれます。
そのアイデアが浮かび実際に作り、お客様が喜んでくださった時は最高に
うれしいです。
活かすも殺すも花次第
ideaは直ぐには浮かびません。現場の中でもがきあがいて、あがいて生まれます。
そして、それが必ず成功するか?、自信を持って普請しますが、自分が弱くなった
時は、その自信が揺らぎます。松風の数寄屋の部屋も座間を作る時は、考えに
考えましたが、主人は非常に気に入っています。中々このような空間はありません。
ですから、花次第なので、窓の外側の青竹に花を活ける時は、気合を3倍入れてます。
松風の部屋だけでなく、玄関のお正月に飾る餅花用の竹も青竹に替えていただき
ました。
(平成26年12月15日 要庵西冨家 主人書)