京都要庵歳時記 『初秋恒例 梨の木神社萩祭・・・昔の風情が消えて、、、。』 マンション建築 |
梨木神社も財政難
京都新聞に梨木神社の南側にマンションが建てられる記事が書かれました。
建築理由は、財政難で、宮司の給料や神社の管理・維持そして新たな改装・
修理をおこなうのに資金が到底足らない資金不足が言われていました。
『染井の井戸の名水』も無料ですし、お布施・賽銭・寄付等では現状を
維持出来ないとのことです。そのために南側の土地を建築する不動産会社に
約50年で貸し出すとのことです。
素晴らしい環境でしたが・・・
その場所は駐車場でしたが、立派な木が数本あり、そこらへんの木ではなく、
数十メ-トルある・直径2mもある木でした。もちろん萩の花も植えてあります。
その立派で大きな木の葉が敷地を覆い、まるで自然の屋根のようになっていました。
駐車場も町中の有料パ-キングではなく、敷地に十数台だけですので、圧迫感は
ありません。普段は南の梨木神社の鳥居から萩の道を歩いて境内に入りました。
共存共栄
ですから、今では梨木神社の境内に行くには工事現場を通らなければなりません。
工事現場は植物の写真でカモフラ-ジュされていますが、違和感がありますし、
完成した時には周辺が綺麗に美しく整備されますが、それでも京都御所や梨木神社
とマッチング・共存は出来るのでしょうか?。パンフレットも看板の横にあり、
読んでいますと自然環境と歴史を強く書かれてありました。
(マンションイラストは寺町通から書かれ自然に溶け込むように描かれていますが。)
億ションを買う人々
さらに、風水や大切な歴史ともに大きくなった木々を伐採して、環境などに影響は
ないのでしょか?。それにしても素晴らしい木々をバッサリと切ったものですね。
普通に考えても心配します。意外と京都市の風致地区ではなかったと思いますが、
周りとの関係で3階建のマンションですが、値段は億ションに近い高価なマンションで、
多分、京都人ではなく、東京や海外の人たちが買うのではないでしょうか?。
今から完成するのが楽しみで??ではなく、梨木神社と上手く調和して自然な一体感に
なるように願います。
(その点は不動産会社も建築家も考えていると思いますが・・・。)
(平成26年9月26日 要庵 主人書)