京都要庵歳時記 『春への準備 早春の玄関室礼』 街道桜・白玉椿 1 |
春が一歩づつ
2月は要庵歳時記で『春への準備』として色々と紹介していますが、玄関の
室礼を替えなければなりません。金柑もまだまだ元気で飾れますが、柚子や
金柑は冬のイメ-ジが強いので思いきって草木を入れ替えます。
お客様に『春ですね~~。』・・・とだんだん、心をウキウキとしていただきたいです。
師走、そして約2か月前はお正月・商売繁盛のえびすさん・節分・バレンタンイディ-等、
色々な冬の歳時が過ぎていきました
洗心
・・・・・ですが、その前に恒例の玄関磨きが待っています(笑い)。冬場は夏場の
太陽の強烈な強さではなく、優しい日光ですが、それでもひと月磨かなければ汚れます。
今では要庵西冨家の恒例になりました(苦笑い)。女将も主人も歳を取ってきたので
この玄関磨きがだんだんとキツクなってきました・・・・(苦笑い)。
ですが、この玄関磨きを怠れば汚れるのはもちろん、ひと月間のけじめ・区切りを
感じなくなりますし、洗い終わった後の爽快感が素晴らしいです。心が洗われます。
蕾がだんだんと
女将と主人が中心になって、ゆっくりですが細部まで気を使い丁寧に洗って
行きます。やれやれ玄関磨きも終わり草木を運びますが、今回は海棠桜を
飾ることを決めていました。咲く時期に飾っても良いのですが、なぜこの時期に
海棠桜を飾るか?理由は2つあります。最初の理由は、海棠桜の一番美しい時が
蕾がだんだんと膨らんできて咲く直前が一番美しく可憐です。桜が『もうすぐ
咲きますよ~~。』と言っている時が、イイ塩梅ですね。
(平成26年2月26日 要庵 主人書)