京都要庵歳時記 『春への準備 お雛様飾り』 3 |
細部も素晴らしい
娘のお雛様はあえてお内裏雛とお姫様にいたしました。なぜなら女将のお雛様が
7段飾りでしたので、娘はお内裏様とお姫様だけですが、その分、段飾りの人形よりも
大きく趣の深い人形にしました。この娘のお雛様も娘の初節句の時に買いました。
風格が出てきましたが、30年が経ちましたので・・・・・・(大笑い)。更に人形は
はお内裏様とお姫様だけですが、それに付属する清水焼の器も職人さんの細やかな
素晴らしい手仕事で、さすが京都です。
要庵西富家の個々に
要庵西冨家のお雛様は、1階の和室応接間でライブラリ-の『桐壺』や2階の『花宴』に
飾る以外にも、玄関の床の間や、さりげなく、しつこめに(笑い)館内や部屋に飾って
います。お内裏雛とお姫様の書かれている雛皿や立雛も飾ります。それぞれに特色が
あり、可愛らしく、小さな空間にもとてもよく合います。
ところで、お雛さんは飾る時は、一年ぶりなのでワクワクドキドキしますが、片付ける時が
邪魔くさいのが本音です。
嫁にいけない言い伝え
一度、2月が何かと時間が過ぎ。ついついと思っていたら女将のお雛様を飾ざらず、
2年ぶりに飾ったり、今年は虫除け剤を入れなくて良いか~~。と思った結果、
虫に大切なお雛様の衣服を食われた時は、自分の横着に腹が立ちました。
それ以来ジャマクサイですが、毎年飾って、仕舞う時には必ず虫除け剤を入れるように
しています。何よりも、 お客様が『綺麗ですね~~。』と言ってくださるのが一番の
楽しみです。それにしてお正月飾り同様にお雛さんを飾る家も少なくなりましたね。
寂しい限りです、、、、。京都では昔から旧節句・4月3日のまで飾りますので、
要庵西冨家でもそのようにしています。但し長く飾り過ぎると娘が嫁にいけない言い伝えも
ありますね!!!(大笑い)。
(平成26年2月21日 要庵 主人書)