京都要庵歳時記 『春への準備 お雛様飾り』 2 |
意外性
最初、客室の床の間に飾ろうと思いましたが、他館に比べて要庵西富家の
床の間は広いですが、それでも納まらないです。場所を探している時に、
平飾りをしても面白いのと違うかなあ~・・・・と考え、女将が実家から持ってきたので、
真っ先に相談しますと『良い考え!!!。』と意見が合い、お食事をする部屋
『花宴』に飾りはじめました。
飾り方の美しさ
実は部屋の隅に7段飾りをと初めは考えましたが、スチ-ル製段組に赤い毛氈を
敷いた上に飾って行きますと、横から段組が見えるのと毛氈がしわになって
どうしても不細工になり、納まりが非常に悪いです。それで、花宴の床の間に
飾ってみますと大正解でした。戸棚の大きさに良く合い、部屋が華やかになり色気が
出て来て、7段飾りとは違う面白味がありますね。おかげさまで、とても自然に良い
塩梅で、お客様から『このような飾り方も洒落ていますね!!。』と
うれしい言葉はいただきます。
娘の雛飾り
2階の花宴の女将の雛飾りが終われば、娘が生まれた時に買ったお雛様は、
和室の応接間・ライブラリ-の『桐壺』で飾ります。娘のお雛様は自宅に飾っても
良いですが、やはりお雛様も数多くのお客様に観ていただいた方が、
『うれしい~~。』と思うのと違いますかね(笑い)、それで要庵西冨家で飾っています。
館内に母娘の二つの雛人形を飾っている宿は少ないか?と思いますし、
飾っていない施設の方が多いのではないでしょうか?。このような雛飾りでも日本の
昔からの歳時が無くなってきましたね・・・・。
(平成26年2月20日 要庵 主人書)