京都要庵歳時記 『春への準備 お雛様飾り』 1 |

節分祭~桃の節句
京都の2月の大きな歳時は『節分祭』です。毎年女将が壬生寺まで伺い、宝らくに
願事を書いて奉納し、要庵歳時記でご紹介いたしましたが、残念ながら今年は
伺うことが出来きませんでした。その節分祭は2月3日に終りますので、桃の節句・
雛祭りまで約1ヶ月間あります。それで、要庵西富家では節分が過ぎれば
お雛さんを飾ります。雛祭りは飾っていても存在感があり、とても上品で綺麗です。
男の主人も心がウキウキしますので、女性はそれ以上か?と思います。

女性の血が騒ぐ(笑い)
要庵西冨家では春を呼ぶのは中庭の梅の花やメジロですが、室礼となれば、
お雛飾りが主役になります。それで、毎年お客様に一日でも、早く春を感じて
いただくために飾ります。普段は主人が先頭に立って飾り付けをしますが
、雛飾りだけは別で、やはり、女将をはじめ女性の血が騒ぐのですね。
今年も女将や叔母・社員さんが楽しそうに飾りますが、主人はただただ見ている
だけです(笑い)。

共に歩んだ人生
要庵西冨家のお雛様は、真っ先に女将が生まれたお雛様は2階の『花宴』に飾ります。
女将のお雛様は古くなり、痛みもありますが、亡き祖父様が愛する孫のために
買われました。女将同様にもう~54年経っていますが、年期が入った雛人形で
風格があり、要庵西冨家に持って来てから33年が経ちました。1年ぶりにお雛様を
飾ると長い年月を女将と主人が共に歩んだ道をあらためて感じます。それで、
女将の雛人形は、元は7段飾りのフルセットで豪華ですが・・・・・。

(平成26年2月19日 要庵 主人書)