京都要庵歳時記 『初音の坪庭 南天の植替え』 1 |
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主人が『ここは手直しした方が良いのではないか?。』と少しでも感じたことは、
邪魔くさくても必ず改良します。大きなこともあれば、小さなことも大小に関わらず
行います。主人が感じることは、お客様も感じるからです。 良いことを感じて
くだされば良いのですが、悪いことを感じれば居心地が悪くなりますね。そのためにも
小さなことで直します。先ずは、6月頃から気になっていました、1階の初音の部屋の
坪庭です。
数寄屋作り
要庵西冨家では昔からの伝統を受け継ぎ、限られた空間を知恵を出して、京都らしい
素敵な空間作りに励んでいます。1階の初音の部屋は数寄屋造りで、とても落ち
着いた部屋です。本間以外にも2畳のお茶室を用いたお部屋もあります。
お客様がそれぞれに、その茶室風の部屋を個性に合わせて使っておられます。
初音ですが、本間からは庭を見ることが出来ますが、どうしても坪庭になります。
坪庭の文化
建物と建物の間に京都独自の坪庭を作庭して、小さな空間ですが、その空間から
拡がりを感じるように昔からの京都の文化を活かした知恵を使います。
建物と建物の間ですの坪庭ですので、どうしても日当たりが悪くなるのは仕方が
ないことです。日当たりが悪い中での環境で育つ草木が必要になります。
主人が南天を好むのは、京都ならではの品が良く、そして日当たりが悪くても
比較的に強い草木からです。
(平成25年8月8日 要庵 主人書)