京都要庵歳時記「初秋の大人の遠足 SUNTORY山崎蒸留所」(5) |
約40人の大人が可愛らしいガイドさんの後を金魚のフン(笑い)のようについて行きます。製麦→仕込→発酵→蒸留→醸成・樽詰の行程を見て行きます。ビールは鮮度が大切なので、工場で作られたビールは直ぐに市場に運ばれていきますが、ウイスキー蒸留所は完成したウイスキーを熟成・樽貯蔵しなければならないので、その様子は単なる工場ではなく文化施設のような感じがするのは、主人だけではないと思います。
ポットスチル前は記念撮影スポット
特に蒸留は「ポットスチル」と呼ばれている独特な形の単式蒸留釜を用いて、初留と再留の2回行われますが、その光景には見学者のほとんどが圧倒されます。写真でしか見ていない光景が目の前に現実に現れるからでしょう・・・・・。皆が記念撮影をこの「ポットスチル」のあるところでおこないます。もちろん、女将も主人も、です(笑い)。
世界でも有名な複合蒸留所
よく見れば、先の形が微妙に違います。ストレートヘッド型・バジル型・ランタンヘッド型の3種類あり、その型の違いでウイスキーの味わいも違い、色々な香り、味のバランスの良い複雑な原酒を作ります。この「ポットスチル」をはじめ酵母・発酵槽・貯蔵庫などを使いわけて、ライト・ミディアム・ヘビーといった多彩な個性のモルト原酒を作り分ける山崎蒸留所は世界でもユニークな複合蒸留所として知られています。
(9月20日 要庵主人書)