京都要庵歳時記「平成24年9月 要庵玄関の室礼」萩・シャトーマルゴーの葡萄(2) |
さて、ビールの話しはとりあえず終了して、9月になりましたので要庵西富家の玄関の室礼を初秋に替えます。日中は頭から水をかぶるほど暑いのですが、日ごとに朝夕は涼しく過ごしやすくなります。夏を代表する風知草は9月も飾ることができますが・・・・・、やはり夏の草木と初秋からの草木は、暑さに関係なく替えたいですし、初秋のお料理も早く味わいたいですね。
紫式部
平成24年の夏は”紫式部”を8月から飾っています。紫式部はこれからが本番です。太陽の日当たり加減も良く、水も朝夕と十分に与えていますので、葉が落葉しません(それでも少しは落ちますが・・・・・)。紫式部の緑色の小さな実もすこしづつですが紫に色付き始めています。綺麗で可憐な紫の実にはなるのは9月下旬ですね。
手のかかる花
紫式部は春に新芽が出て、新緑の葉が多く成長します。6月頃に小さな白い花が咲き、咲き終わったら実が付きます。しかし、日当たりや水やりを酷暑の関係で、ほとんどの葉が落ちて丸坊主になり、実だけの年もありましたので、紫氏式部の花を育てるのはとても注意しなければなりません。新緑の育ちが良いのでツイツイ気を緩めれば大変なことが起こります。
(9月7日 要庵主人書)