京都要庵歳時記「杉江 智さん ガラス器展」(2) |
作家には、要庵西冨家のオリジナルなものを、と、お願いしますので、より一層良いクリスタルガラスの器ができる、と女将と主人は考えますが、しかし、余りに個性を出し過ぎて、奇抜さを狙うものになると、かえって品がなくなりますので、そのサジ加減がセンスに結びつきます。欲を出しながら欲を出さない。個性を求めながら奇抜にならない。相反するようなことを考え、作家に求めます。
その中で、品があってセンスが良い器が完成すれば要庵西冨家らしさになります。他店ではマネが出来ないオリジナルになりますね。器の形、大きさ、色つかい等、本当に考えて決断しなければなりませんが、最終的には作家さんにお任せするしかないです。要庵西冨家や女将と主人と杉江智さんとの相性になりますね。その相性が信頼につながる、と考え大切にしています。
(平成24年4月9日 要庵 主人書)