
久保造園さんに新しい青竹の扉を依頼して半月後、ピカピカの新品の扉を持って来られ、取り付けて下さりました。5年間、雨風や太陽に照らされた古い扉と比べると全然違います。久保造園さんが的確で素晴らしい言葉を言われました。「見えない所、見えにくい所を美しくすると全体が綺麗に良くなりますね」。

主人もまさにその通りと思います!!!。庭の手入れだけでなく 、掃除にしても、客室の室礼にしろ、お料理にしろ、見えない所、隅々に気を付けることは非常に大切です。主人も絶えず同じことを言っています。普段の会話の中に「見えない所を美しく!!」を言うことが京都の奥行きの素晴らしさと主人は考えます。

お部屋の雪見障子から、新しくなった青竹の格子の扉、そして、その格子戸から見える露地庭の行燈を見ていますと、思わず「京都の世界!!」と感じます。坪庭ですがその坪庭に庭の素晴らしさを感じるのは主人だけではないと思います。そこに日本人のDNAがあるのではないでしょうか。梅が満開の京都です。春ですね~~~。要庵西冨家もひとつづつ春の準備をしています。
(平成24年3月8日 要庵 主人書)