京都要庵歳時記「要庵西冨家のお雛様飾り」(2) |
実は、部屋の隅に七段飾りを、と初めは考えましたが、スチール製段組に赤い毛氈を敷いた上に飾りますと、横から段組が見えるのと毛氈がシワになってどうしても不細工になり、納まりがとても悪いです。それで、平飾りにしてみますと大正解でした。戸棚の大きさに良く合い、部屋が華やかになり色気が出て来ます。七段飾りとは違う面白味がありますね。おかげさまで、とても自然に良い塩梅で、お客様から「このような飾り方も洒落ていますね!!。」とうれしい言葉をいただきます。
二階のお部屋「花宴」の飾り付けが終われば、つぎに、主人の娘が生まれた時に買った”お雛様”の飾り付けです。その”お雛様”は、和室の応接間・ライブラリーの「桐壺」に飾り付けます。娘の”お雛様”は自宅に飾ってもいいのですが、やはり”お雛様”も数多くのお客様に観ていただいた方が、「うれしい~~」と、思うのと違いますかね(笑い)、というわけで、その”お雛様”も要庵西冨家に飾っています。
(平成24年2月9日 要庵 主人書)