京都要庵歳時記「雨が降る前に・・・・梅雨前の庭の木の剪定」(3) |
それで、枝が伸びて新緑が付きその重みで垂れている白樫を、具体的にどのように凛と立てるかですが、主人が2階の梅枝の部屋から1階横笛の土間の上の屋根に降ります。そして竹の棒を使って白樫の先の方を手繰り寄せ、紐を結びます。その紐を竹の棒に括りつけ、庭を挟んだ2階篝火の部屋の方に紐と竹の棒を思い切り投げます。
もちろん、2階から投げた坊は1階の葵の部屋の庭に落ちますが、落ちた竹棒を今度は2階の篝火の窓に渡しますと、2階の梅枝部屋から同じ2階の篝火の部屋へと庭の空中をを横切ります。言葉で説明するのは簡単ですが、実際、行なってみると『もう~大変です!!!。』先ずは、屋根から落ちない事、そして紐を結ぶのも一苦労、二苦労します。そして紐で結んだ竹の棒を投げても枝に引っかかったり、縺れたりします。
(平成23年 5月24日 要庵 主人書)