京都要庵歳時記「山本額店 額縁の新装」(2) |
最近では多種多様な中で、好みも人それぞれ違いますが、要庵西冨家は数寄屋つくりの宿ですので、山本額店さんと相談して落ち着いた木枠の額縁をオリジナルで新装してもらっています。新装する額は、昭和の時代に全て主人の父が買ったものです。父は美術商から絵を勧められて買いましたが、額縁も考慮して買った様子は余り感じません。(どのような意図で買ったのでしょうか??。息子には余り理解出来ません。)
ですから、このように父が買った額を受け継いで、額縁を全て山本額店さんで木枠で統一することにより、共通点も出来、更に品が良く要庵西富家のオリジナリティが生まれます。また木枠で統一すると言っても、木枠自体も色目や木の文様も微妙に違いますので、それぞれが同じ木枠ではないです。だからこそ、揃えた時には何とも言えないイイ味が出ますね(本当ですよ。)。但し、数え切れない額縁の種類から数年前に初めて山本額店さんに新装を依頼した時は、本当に悩みに悩み、その悩んだ姿を山本さんも真摯に受け止めてくださり、京都を感じる今の木枠に辿りました・・・・・・・。
(平成23年 4月25日 要庵 主人書)