京都要庵歳時記「要庵西冨家 平成23年卯月玄関の室礼」姫椿・水無月・梅花ウツギ(3) |
その梅花ウツギや水無月も花が咲き終わった昨年7月から、自然に育てていましたので、枝ぶりも枝と枝が重なったりして、ごく自然の姿になっています。そのため全体的な姿を良くするために、剪定して形を整えます。剪定は少なくしようと心掛けましたが、それでも形を作るためにはそこそこ枝を切りますね。せっかく1年間育てたのにもったいなく感じますが、花のためには剪定は欠かさない作業です。
早春の3月から雪ヤナギ、街道桜、壺には、梅や桜を大きな枝ごと飾りましたが、新緑の美しい春まっただ中の季節になりました。そうこう言っているうちの5月、6月になり梅雨の季節になります。本当に月日の経つのは早いですが、その月ごとや細かく言えば二四節気ごとの移りが、京都の良さであり素晴らしさでもあります。要庵西冨家もそのことを認識して大切にして具体的に表していきます。
(平成23年 4月21日 要庵 主人書)