京都要庵歳時記「平成22年師走恒例 庭の手入れ 久保造園さん」(1) |
特に平成22年の師走は、11月の紅葉が遅く12月になっても紅葉が落葉しません。ただでさえ久保造園さんも師走は忙しく、師走前半に庭の手入れが出来ないので、新年に回す所や断る所もあると言っておられました。そのような状況で、中々日程が決まらないのが本音で、日をを決めても雨が降れば仕事が出来ず、天気予報も大切です。ところで、「庭の手入れは造園屋さんがするので、主人は楽でイイのでは?。」と考えるお客様もおられと思いますが、そのような簡単な事ではありません。
久保造園さんには主人は信頼を持って任していますが、但し、全て任せるのではなく自分の考えている、理想とする要庵西冨家の庭を作るために、その方向性や細やかな所を伝えます。つまり「庭木をこのようにしていただきたい」「切ることは、短くすることはいつでも出来るので、この木は低く、この木は伸ばしたい。」「ここに、日を射すようにしたい。」等、久保造園さんに言う必要があります。それでもお互いの考えの細かな意思の疎通が出来ていない時もありますので、切ってしまえばお終いです。つまり仕事中、主人も張り付いて植木屋さんの側にいて注意して見守ります。
(平成22年 12月23日 要庵 主人書)