京都要庵歳時記「夏から秋へ 彩の秋の準備」坪庭編(2) |
良いことを感じてくだされば良いのですが、悪いことを感じれば居心地が悪くなりますね。そのためにも小さなことで直します。先ずは、6月頃から気になっていました、1階の初音の部屋の坪庭です。要庵西冨家では昔からの伝統を受け継ぎ、限られた空間を知恵を出して、京都らしい素敵な空間作りに励んでいます。
1階の初音の部屋は数寄屋造りで、とても落ち着いた部屋です。本間以外にも2畳のお茶室を用いたお部屋もあります。お客様がそれぞれに、その茶室風の部屋を個性に合わせて使っておられます。初音ですが、本間から坪庭を見ることが出来ますが、どうしても坪庭になります。建物と建物の間に京都独自の坪庭を作庭して、小さな空間ですが、その空間から拡がりを感じるように昔からの京都の文化を活かした知恵を使います。
(平成22年 9月27日 要庵 主人書)