京都要庵歳時記「安藤忠雄建築展2009 大阪VSベニス」サントリーミュージアム(2) |
大阪が生んだ世界的な建築家・安藤忠雄氏が設計された建物は常に周囲の環境と一体化して、そこにしかない風景を作りだしています。その建築を読み解く一つのキーワードは『水』です。自然をうまく建築に取り込み、敷地内外におおらかに広がる『開かれた水』と、限られたスぺースを無限の奥行きを持った空間に変える『囲われた水』。安藤氏は水と建築と自然をつなぎ、水と街と人々をつないでいきます。
今回の建築展では、安藤氏が提案する水都復活をかけた大阪都市再生プロジェクトとベニス『プンタ・デラ・ドガーナ』プロジェクトを紹介し、水都大阪VSベニスの2つのプロジェクトを見ながら、新しい大阪都市像を考えていきます。そしてベニスの旧税関所『プンタ・デラ・ドガーナ』は安藤氏とピノー財団によって海を取り囲む美術館に新しく生まれ変わりましたが、大阪の街には今後どのような、新しく素晴らしい変化がうまれるのでしょうか・・・・・・・・・・・。
(7月7日 要庵 主人書)