京都要庵歳時記 「壬生寺 節分会」(2) |
冬と春の分かれ目である立春の前日に行なわれるようになった節分会は、京都では宮中から市井の大きな歳時になり、今も大切に行なわれています。京都の節分会を代表する四方参りは、それぞれ東西南北にあります吉田神社、壬生寺、伏見稲荷大社、北野天満宮です。その中で要庵の女将は、毎年壬生寺に詣りに行きます。壬生寺の歴史は古く、平安時代に創建され鎌倉時代後期に火災で焼失しますが円覚上人らによって再興されました。
壬生寺ならではの催しは、外側に『厄除 大念佛』と書かれた『素焼きの宝らく』の内側に家族の名前と数え歳を書きます。例えば・・・・・西田家/男55歳、女51歳、女27歳、男24歳と書きます。さらに『奉納』の文字と『願い事』を書きます。檀家さんも手伝われ書いて下さりますが、その場合は宝らく代500円にさらに100円の書き代、合計600円が必要です。(にが笑い)
(2月4日 要庵 主人書)