京都要庵歳時記 「冬恒例 庭の肥料撒き・・・久保造園さん」(1) |
春を待つのは主人だけでなく要庵の庭の植木も同じです。冬の恒例で久保造園さんが植物の肥料を撒きに来られます。師走に庭の手入れをしましたが、冬になって枯れても落葉しない紅葉を先ずはひとつづつ手で落としていきます。その仕事の後が肥料撒きです。厳密に言えば、穴を掘って、そこに肥料を入れて、また 土を被せます。邪魔くさい仕事ですが、その仕事には大きく二つの意味があります。
一つは、土の上に撒きますとどうしても雨風で飛ばされるおそれがあります。2つ目は穴を掘って埋めることにより、地熱で肥料が腐り、より一層、肥料の効果が生まれることです。ただし、腐るのも埋めて直ぐに腐るのではなく、ひと月が過ぎて段々と腐りますので、ひと月経てば3月初旬になり、木々や草木の根が春の訪れとともに、本格的に根が成長しますので、より一層、肥料を欲しがりますし吸収しやすくなる・・・・・と言うことです。
(1月30日 要庵 主人書)