京都要庵歳時記「梅雨時の要庵庭の手入れ・・・・久保造園」(3) |
例えば、1階のお部屋「横笛」にとっては枝を剪定した方が良く、2階のお部屋「梅枝」にとっては、木々が大きくなり窓から一面に見えるようにするために剪定を余り行なわずに伸ばした方が良いので、この相反することを具体的に解決しなければなりません。そのため久保造園さんと、どの枝を剪定するか?、また伸ばしきりだと髪の毛がボウボウで乱れたヘアースタイルと同じで、ある程度は剪定して整えなければなりまん。枝を切るのに結構勇気が要るのが本音です。
お客様に見えない枝は多く長めに剪定して、見えるところは少なく短く剪定するか、切らないか、メリハリが必要です。紅葉は切らなくそのままにしておく方が枝振りがよく格好が良くなりますが、梅は逆で手入れして剪定した方が良くなります。1日かけ剪定しますが、見かけは剪定していないように見えて、実際は要所要所剪定するのがベストです。後日伸びて気になるようでしたら、主人自らが剪定します。庭も建物と同じように愛情をかければかけるほど素晴らしい庭になりますね。
(6月17日 要庵 主人書)