京都要庵歳時記「篝火の部屋の普請・・・・・久保造園」(2) |
その庭の緑を守り、お部屋から見た景色を良くするために、要庵がお世話になっています久保造園さんと、現場で何回も話し合います。何せ、切ってしまえばお終りです。切った分を成長さそうと思えば何年もかかります。間違って切らないように、切る人に的確にアドバイスします。久保造園さんと主人が「篝火」で女将が「梅枝」のお部屋に座って、「その枝を切って、だけど1本だけ!!。」「あかん、その枝は切ったらダメ!。」と何回も声をかけます。
また、植木屋さんの専門用語があり、その専門用語を使ってテキパキと指示をされます。おかげさまで何回も現場で打ち合わせして、当日を迎えても、お互いに現場で立ち寄って仕事をしましたので、良い結果になりました。しかし、主人の理想とする枝ぶりにするためには、後2〜3年はかかるそうです。このように、お部屋の窓の木戸が額縁となり、木々の緑が一枚の絵になるように枝を伸ばして3年経ちました。あと2〜年かかることは合計5〜6年です。年輪と同じように一年、いち年を大切にして宿を創らなければなりませんね。
(6月16日 要庵 主人書)