京都要庵歳時記「第13回春の近代絵画作品展」(1) |
床の間に掛軸をかけるのは約束ごとになっています。床の間に額が掛けられている旅館も時々、主人は見ます。額ではちょっとですね、、、、、。理由は掛軸の歴史から知ることが出来ます。先ず中国の北宋時代に掛物として掛軸が用いられ、「掛けて拝する」事に用いられ礼拝用の意味合いが強くあったと言われています。日本には歴史は古く、すでに飛鳥時代に掛軸が仏画として入ってきていたらしいです。
その後、鎌倉時代後期に禅宗の影響による水墨画の流行から掛軸も、この流行により、「掛けて拝する」仏教仏画の世界から、花鳥風月の水墨画など独立した芸術品をさらによく見せる補完品として発達してきました。そして、室町時代、安土桃山時代には茶の湯文化の発展とともに掛軸の文化もさらに広がって行きます・・。
(4月22日 要庵 主人書)