京都要庵歳時記 『初音の坪庭の南天』(1) |
南天は晩秋から冬にかけて紅白の実をつけるので、そのため、秋に売られるケ−スが多いです。三月二十一日の弘法さんの縁日でも、数多くの植木屋さんが店を出しておられますが、良い塩梅の南天はなかなかありません。それでも、この機会を逃したら秋まで買うのは難しくなりますので、赤南天と姫南天を三鉢づつ買って来ました。
要庵に帰り、さっそく一階初音の坪庭に植えます。この坪庭には15年前に植えた三つの南天がありますが、今まではその成長を静かに待っていましたが、主人もだんだんと歳を取ってきたのか、何故か急に植えたい!!!と思ってきました。若い時に気が付かないことも、歳を取って気が付くこともありますね。
(3月31日 要庵 主人書)