京都要庵歳時記 『お正月の和み・・・お節』(1) |
新しい年を迎えるお祝いの料理「御節(おせち)」です。ご家庭でもご用意されると思いますが、今はそのようなことも少なくなってきたようですね。「御節」は、還暦に食べる膳のことを言います。今では、お正月に食べるお祝いの料理を指すようになりました。その「御節(おせち)」に欠かせない祝いの食材があります。つまりそれがあれば、祝いができ、逆にどんな贅沢な祝いの料理でも、それがなければ成り立たないというものです。
その食材は、「たたき牛蒡」「数の子」「黒豆」です。いずれも、その形や色から豊作、子孫繁栄、健康を連想させるということから、それらを年の始めに願いを託して食べたようです。ほかにも、昆布巻き、紅白かまぼこ、紅白なます、くわいなど多くの食材がおめでたいものとして使われます。要庵でも、元旦にお泊まりのお客様に手作りの「おせち料理」を召し上がっていただいています。写真はお客様から、ご依頼で作らせていただいたお重です。
(1月18日 要庵 主人書)