2007年 11月 12日
京都要庵歳時記 『狩野永徳展/京都国立博物館』(3) |
今回の狩野永徳展がこれだけの人気を得たことにはきちんとした理由があります。狩野永徳(1543−1590)は、絵画の黄金期・桃山時代の覇者として日本美術史に輝かしい足跡を残しました。信長・秀吉ら、時の権力者に重用された絵師です。彼の創造した豪壮華麗な金碧障屏画は、戦国武将の覇気を余すところなく体現するものとして、安土城、大坂城、聚楽第[じゅらくだい]をはじめ数々の館を彩りました。
しかし、天下一と評された彼の作品の多くは戦火の中で灰になり、これまで代表作を一カ所に集めた展覧会は開かれていませんでした。今回、史上初の大回顧展として旧御物3件、国宝5件を含む国内外の名品をはじめ、新発見、初公開の作品を網羅し、真の天才とうたわれた永徳芸術の神髄に迫ります。さらに父・松栄、弟・宗秀らの代表作も加え、桃山時代の狩野派の全貌を紹介します。そのような理由で注目されました。
主催者の京都国立博物館も想像以上の人気のために、会館時間を延長したくらいです。詳しいことは、京都国立博物館のHPを見て下さい。素晴らしい展覧会ですので京都観光の折、機会をつくって伺ってください。 ■京都国立博物館
http://eitoku.exh.jp/index.html
(11月12日 要庵 主人書)
by kanamean | 2007-11-12 18:45 | 京都要庵歳時記

