京都要庵歳時記 『坪庭の普請/久保造園』(1) |
なぜこのような話をするかと言いますと、宿は一度建てたら永遠にそのままで商売が出来る??ということはありません。人間の身体が加齢することにより傷んだり弱ったりするように、建物も年月の経過とともに老朽化しますし、流行から取り残され時代から遅れることも多々あります。
ですから、旅館業は絶えず改築や普請、時には新築といった設備投資が必要ですし、設備産業でもあることは皆様もご存知かと思います。しかし、設備投資をするからには投資や改築する予算も必要ですので、もちろん銀行からの借入れや改築や普請する場所とその資金繰りを、絶えず頭の中に入れておかなければなりません。ですから、宿の改築の場合はその時期によって大なり小なり色々な普請があります。
(4月19日 要庵 主人書)