京都要庵歳時記 『京都御所の桜/花見の由来』(3) |
今回も紫辰殿や清涼殿、小御所のある禁裏(きんり)が一般公開され、特に紫辰殿の前には左近の桜と右近の橘が植えてありますが、この左近の桜こそ日本が自国の文化を築こうとしたシンボルです。中国の唐風の文化の梅に替わって、桜を植えさせてのは仁明天皇(833年〜849年)と伝えられています。それ以来、桜は日本の国花として親しまれ愛されてきました。
京都御所からは出町柳を通って加茂川の堤の桜並木をぶらぶらと歩くのも良いですし、市中を散策するのも良いかと思います。これから、4月の中旬までは何処に行っても素晴らしい京都の桜を楽しんでいただけるかと思います。
(3月29日 要庵 主人書)