京都要庵歳時記 『2006年 ボジョレ−ヌ−ヴォ解禁』(2) |
ホテルのボジョレーヌーヴォ・パーティーでは、樽からグラスで飲めば最高ですが、直ぐに酸化しますので、新鮮さやフルティーな味を保つのが難しいです。要庵では、樽からビンに詰めるために、ビンを湯煎して消毒いたします。ラベルも主人がオリジナルに作り、1本づつ、大切に樽からビンに詰め、酸化しないように窒素ガスを入れて中和して、冷蔵庫に保管します。ひと樽で約15000cc入っていますので、フルで10本、ハーフで20本取れます。
今年はフルで10本、ハーフで24本も取れました。早速お飲み下さったお客様の評判も非常に良く、お客様が『今ままで飲んでいたボジョレーヌーヴォは、いったい何だったのか?と思うくらい美味しいワインですね〜』と言って下さりますし、電話で『樽のヌ−ヴォ必ず1本残しておいて下さいね!』と依頼のお客様もおられます。樽からビン詰めするのはひと仕事ですが、お客様の喜ぶお顔を見るのは心からうれしいです。だけど、年に一度の歳時だからこそ、値打ちがあり美味しく感じるのですね。
(11月17日 要庵 主人書)