京都要庵歳時記 『玄関床の間の餅花』 |
同じように、『この餅花、どのように作るのですか?。』と尋ねられますが、本当はこの餅花は、要庵でお餅をついて、白餅と色粉を入れた紅餅を柳にひとつづつ細かく千切って付けて行けばよいのですが、正直に言いまして師走は猫の手を借りたいほど、多くのことをしなければならないので、要庵の近所の『石土花店』にお願いして作っていただきます。ですから、お客様が思っておられるより結構イイ値段がしますね、、、。(苦笑い)
年々、ボリュ−ム感を出すために餅花の量が多くなり、床の柱に掛けている花器では支えられないようになりましたので、昨年から要庵の竹器をお願いしている竹半さんで特別に餅花用の青竹を特別に作ってもらっています。それでも、飾るのは意外と難しく、折角付いた餅花を落とさないよう、更に桜のしだれ桜のように美しくなるよう、主人と女将で十分に気をつけて飾り付けます。本来、お正月用なので幕の内が過ぎれば外すのが習慣ですが、余りにもきれいなので、要庵では4月の桜が散るまで飾っていますので楽しみにして下さい。
(平成18年1月6日 要庵 主人書)