京都要庵歳時記 『師走恒例 南座の顔見世』(1) |
顔見世のまねきは、江戸時代から続くならわしです。主人は紅葉のシ−ズンでその模様を見に行く事が出来ませんでしたが、熱心な歌舞伎ファンが見守る中、出し物の名場面を描いた絵看板や松飾りで装った南座正面に、55枚のまねきがずらりと並びました。そして、午前9時、南座では史上初となる藤十郎のまねきが掲げられ、 その模様はTVや新聞で盛んに放送されましたが、地元の京都新聞の記事には・・・・・。
南座前で、中村鴈治郎改め坂田藤十郎さんが「新しく生まれ変わった人生を歩ませていただける。こんなうれしいことはございません。ますます芸道精進して上方歌舞伎の隆盛のために頑張ります」と、晴れやかな表情で襲名の抱負を語り、「大阪締め」で興行の成功を祈った・・・・・・・。と書かれてありました。主人も女将も、記念すべき平成17年の顔見世の模様を写真に撮ろうと思い、夜の方が雰囲気が良いかと考えましたが、少し暗かったですね。(にが笑い)
(12月6日 要庵 主人書)