京都要庵歳時記 『平成26年卯月 床の間の室礼』3 |
イイ感じ!!
餅花のお正月飾りの話が中心になりましたが、生ける時も大変ですが、片づける時も
ひと手間かかりますが、これは仕事ですから(笑い)、活ける時は、正月前の本格的な
冬を向かえようとしましたが、今ではすっかり春本番ですね。久しぶりに餅花をきれいに
整理しますと、また違った良さを感じますね(笑い)。『黄梅』の花・イイ感じですね。
CREATIVE POWER
床の間飾りは玄関だけでなく各部屋も替えていきます。桜が中心だった3月中旬から
新緑・菖蒲・瑞々しさ・若々しさを感じる掛軸へと女将が入れ替えますが、玄関磨きの
時とは違い、女将も楽しんで仕事をしています。この楽しむことがCREATIVEを
生み出し新しい挑戦に挑み、新しい想像を生み出しますね。
忘れてはいけないこと・もの
以前、ある旅館に伺った時に客室の床の間に時期外れの掛軸がかけてあり、季節外れの
置物が置いてあり、更にトドメヲ刺すように訳の分からい物と一緒にテレビが置かれ、
一体???を考えているのか???理解に苦しむことがありました。年々日本人の
暮らしが西洋化され自宅に畳が無くなり正座もしない生活、もちろん床の間も存在
しなく・その意味も分からない人々が増加する中、日本人として忘れてはいけない
素晴らしいことや物を要庵西冨家では大切にいたします。
(平成26年4月24日 要庵 主人書)