女将と主人の小さな旅 『熊を食す!!!。』 4 |
3組だけの素敵な宿
奥様が『3室だけの小さな宿ですので、お風呂も一つですが、信楽焼の壺の露天風呂
もありますので、ゆっくりとしてくださいね。』と言ってお部屋に案内されました。冷えた
身体を温めるために長湯を楽しみ、女将も半露天風呂の壺湯を楽しみます。
さあ~待ちに待った夕食の時間です。この日も3室=3組のお客様で満室、
女将と主人、錦市場近くの料理屋の若いご夫妻、宮城県の酒蔵の若主人ですと
ご主人が、同様にこの時期は料理関係の人も少なくはないと奥様も言っておられ
ました。
赤ワインorその地の酒
お料理は一番最初はすっぽんゼリ-、お造里は鹿肉、魚はしめ鯖・・・と続きますが、
女将は赤ワイン党なので、大変申し分けなくボルド-を持参しました(もちろん放栓料は
支払いました)。主人は先ずは日本酒と考え、『日本酒をお願いします!!。』と
言いますと奥様がすかさず瓶ごと持って来られます。思わず心の中で『4合瓶の
日本酒を1人では飲めない!!。グラスで、1合で言った方が良かった!!。』と
思いました・・・・。しかし、ひと口飲むとその考えが180度変わりました。
絶妙なサイズ
軽やかで清みきった中に味わいがある大吟醸ではなく、特別純米原酒で
日本酒度+4.5・アルコ-ル度数も16度以上ある力強いお酒ですが、上品さも
ありスイスイと美味しく飲みます。赤ワイン派の女将も、もう~1杯と飲みます。
いや~~美味しかったですね。限定醸造で常温で飲みますが、お料理との相性も
抜群で自家製の鮒鮨と一緒に飲めば至高のひと時ですね。ボルド-ワインを
何時に飲めば良いか??と考えるほどハマッテしまいました。その土地にはその地の
日本酒が美味しいと改めて思いましたが、但し一度購入して京都で飲んでみて味わいを
再確認してみたいですね。旅先ではハイ!!になっていますので(笑い)。
冨田酒造有限会社
年間製造量300石
滋賀県伊香郡木之本町木之本1107
TEL 0749-82-2013
http://www.7yari.co.jp
(平成26年1月28日 要庵 主人書)