京都要庵歳時記 『要庵西富家 師走恒例歳時記 部屋の普請』 伊達建築工房 1 |
『凛』とした空気
12月1日から始まりました要庵西冨家の大掃除も、おかげさまでようやく終わり、
館内に流れる空気が『凛』としたスキットした空気が流れています。この心地良い
空気感が主人は大好きです。さて、秋に畳も新しく替えましたし、パブリックの浴室
大掃除の時に長年利用した鏡が老朽化して、INAXの新しい鏡・6枚新品に取り替え
ました。当然のことですが、やはり新しい品は良いです。
師走の心意気
『1年の計は元旦にあり』の言葉がありますが、『1年の締めくくりは師走』かと
考えます。新しい年を気持ち良く向かえるためにも師走は1年間の締め切りがあり、
だからこそ『次に次に、今度、今度』と引き延ばすことなく、猫の手が借りたいくらい
忙しくても、大晦日までは師走の約束事をおこなうことは素晴らしいことで、昔からの
京都の知恵かもしれません。
早め早め
さて、要庵西冨家の全館を大掃除して気が付くことがあり、その『気づき』も大掃除の
メリットの一つです。1階『葵』と2階『篝火』・部屋のひのき風呂の外側は坪庭に面して
いるために雨風にあたります。長年の雨の影響があり、どうしても木が水に侵され、
虫歯のような空洞状態になっていましたので、至急に普請をして新しく取り替えます。
何事も早め早めの処置が美しく保つコツです。どうせ直すのであれば早い方が美しさを
1日でも早くお客様に味わっていただけますし意心地も良く、後手後手は良くないですね。
(平成25年11月13日 要庵 主人書)