京都要庵歳時記 『新しい器の創造 村田 森さん』 たち吉さん 1 |
新しい器を考える時?・創造する時?、先ずはその要求があってこそ、つまり
『この器が欲しい!!。』と感じた時に次のステップに行動します。主人自らが
作陶するのではないので、作家さんに直接相談して依頼する場合もあれば、
器屋さんに中に入って、作家さんとの橋渡しをしてくださる場合もあります。
前回、紹介しました『中島勝乃利さん』はたち吉さんが仲介役をしてくださりました。
Falling Love
今回は、中島勝乃利さん同様に、非常に人気がある『村田 森さん』です。
女将と主人が初めて村田森さんの器と出会ったのも、たち吉さんの美術展でした。
染付の器を古染付の器のように風格と風合いを調和した雰囲気はその場
で村田森ワ-ルドに入り込んでしまいました・・・・。これが男と女の関係でしたら
『Falling Love』ですね(笑い)。迷わず『村田 森さんに、要庵西冨家
オリジナルの器をお願いします。』、『古染付の雰囲気でノゾキを創って欲しいですが、
それ以外は村田さんのideaにお任せします。』とたち吉さんにその場で言ったくらいです。
Case by case
普段でしたら、ディテ-ルまで色々と注文することが多い主人ですが、中島乃利勝さんや
村田 森さんのように、作家さん自らが素晴らしい個性を持っておられ、その個性に主人が
惚れ込んでいる場合は、注文が多ければ注文に振り回され、個性が潰れる場合がある
ので、ケ-ス・バイ・ケ-スで考えます。逆に機能的な器や主人の個性・ideaを望んで
いる器の場合は、作家さんの個性が強ければ主人の要望が消されるます。
本当に料理と器の関係を考えて依頼することが大切です。時には失敗することもありますが、
その失敗から学んで、更なる感動する器作りに励みます。
(平成25年6月7日 要庵 主人書)